ふじたなおゆきの議〜日々是感動〜

真っ白な人間も真っ黒な人間もいない

友人のSさんという女性から教えてもらった

「人間には、悪い部分といい部分が共存している。

そして、それでいいんだよ。」

という大前提を持っている。

 

僕も言葉では分かる。

分かるけど、それを自分が当事者になったとき、

その思いで実践するのが

難しいと思っている。

 

彼女たちからしてもらった話少し書くね。

 

10年前、

彼女たちの夢のひとつであるサマースクール

計画が現実のレールにのりはじめる。

ついに実現するんだ。

わくわく。

京都に土地を購入、

ログハウス建築が進んでいた。

 

ところがその工事を担当していたA工務店が、

全額、持ち逃げしてしまった。

何年にもわたり、必死で集めてきたお金を

持って行ってしまったんだ。

夢が頓挫しかける。

 

どう?

もしみんながそんな場面にめぐりあったらどう思う?

 

その持ち逃げしたひとは、

一番信頼を寄せ、

夢を後押ししてくれたひとだった。

一緒に夢を語り、

子どもために、

そして、その親のために、

日本の未来のボランティアの形を提案するために、

彼と一緒にずっと努力してきたひとだ。

 

そのひとが

お金を持ってとんずらしてしまうんだ。

 

僕だったら、

うらみ、

憎み、

なんとか金を回収しようと、

世界の果てまで追いかけるだろう。

怒りで体がいっぱいになるだろう。

 

違う?

そうだよね。

 

お金もそうだけど、

だますっていう行為が許せない。

 

その当時のSさんの様子を僕はみんなに聞いた。

 

そしたら、まわりのひとたちから

こんな声を聞かせてもらった。

 

「確かに、工事がストップしたことに関しては、

残念そうだったけど、

持ち逃げしたひとを恨むようなことは

一切なかった。

それどころか、

持ち逃げしたひとに

ずっと同情していた。

あのひとのおかげでこの計画をスタートできた。

本気でスタートしてやろうって思えた。

きっかけをもらった。

そして、おそらく、あのとき、

一緒に夢を語り合った日々は本物だったって。

だけど、会社も汲々として、

お金にも困り、

どうしても、私たちのお金をもっていかなくては

ならなくなったんだろうって。

きっと苦しかったんだろうなぁって。

怒るどころから、

恨むどころか、

彼と夢を語った日々を評価して、

だまさなくちゃならなくなった状況に

同情していた。」

 

それがSさんだそうだ。

 

ログハウスのお金を全額持ち逃げされても、

そのひとに同情し、

それどころか、

そのひとの中の天使の羽を評価し、

感謝をすることができる。

 

すごい。

 

このひとは、

言葉だけじゃなくて、

実践しているんだ。

 

僕は、カルチャーショックを受けた。

 

そして、彼女たちは、

お金がなくなり、

最悪の事態になったから、

みんながひとつになれたと評価する。

 

仲間のだれかが、

冷蔵庫を提供する。

仲間の誰かが、イスを机を提供する。

仲間の誰かが、ほとんど、

ボランティアで工事を担当するひとを探してくれる。

お金のない中、

ほとんどおもいだけで、

彼女たちの夢は進み始めるんだ。

お金がなくなり、

窮地に陥ったからこそ、

彼女たちはひとつになることができたんだ。

 

夢の力はすごい。

そして、

悪魔のしっぽと

天使の羽の両方を持つ人間を認め、

愛してあげることができる彼女たちはすごいなって

思った。

 

恐らく、

今の僕は、彼女たちの足元にも及ばないだろう。

そんな風に、

だました人を思いやることなんて

できないだろう。

 

でも、少なくとも、

彼女たちにあったとき、

僕の向かいたい方向性も

少し見えてきた気がするんだ。

 

不完全な人間を

不完全として愛してあげることができるなら、

そんな素敵なことはない。

不完全な自分を

不完全な自分として愛してあげることができるなら、

そんな幸せなことはない。

 

ねぇ、みんなはどう思う?

 

 

僕はこう思う

 

真っ白な人間も

真っ黒な人間もいない

 

いるのは灰色な人間だけだ

 

だから灰色でいいんだよ

 

人に真っ白を期待するなよ

人に真っ黒ってレッテルを貼るなよ

 

人間はいつだって

あなたなりの美しい灰色を描けばいいんだと思う

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